出品作家

ヨアヒム・ミュラー=ランセイ

Joachim Müller-Lancé

「東西文字遊び(east-west letterplay)」

1961年ドイツ生まれ。スイスのバーゼル・デザインスクールを卒業。ニューヨークのアクセス・プレスやサンフランシスコのジ・アンダースタンディング・ビジネスでシニアデザイナーを務める。1992年にバルセロナオリンピック関連の展覧会場や印刷物のデザインをてがける。サンフランシスコのバークレイズ・グローバル・インベスターズを経て、カメ・デザインを設立。情報デザインやフォントの制作、マスコット/キャラクターデザインの分野で活躍している。

大日本タイポ組合

Dainippon Type Organization

「ア°クリル」

秀親と塚田哲也の2人で1993年に結成。日本語やアルファベットなどの文字を解体し、組合せ、再構築することによっ て、新しい文字の概念を探る実験的タイポグラフィ集団。ロンドン、バルセロナ、東京にて個展を開催。シンガポール、香港、韓国などでの企画展に参加。2007年コクヨよりTOYPOGRAPHYを発売。2008年15周年を記念してこれまでの制作物が大体載った「大日本字」を出版。2012年日本科学未来館にて古堅まさひこ氏とともに「字作字演」展を開催。

ジヤンピン・へ

Jianping He

「75周年記念 中国美術学院」

「ニクラウス・トロックスラーと彼の生徒達」

1973年、中国生まれ。ベルリン在住。グラフィックデザイナー、香港理工大学及び杭州の中国美術学院客員教授。2002年、ベルリンに自らのデザインスタジオ兼出版社「hesign」を設立、2008年からは杭州にも支社をおく。ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ銀賞、フィンランド・ラハティ国際ポスタービエンナーレグランプリ、モスクワ国際グラフィックデザインビエンナーレ・ゴールデンビー・ポスター賞、ドイツ・エッセンでのリュッテンシャイト・ポスターアートヤードなど受賞多数。ドイツ、香港、マレーシア、台湾に続き、今春、東京gggにて個展を開催した。

シュ・ビン

Xu Bing

 

1955年中国重慶生まれ。北京育ち。1977年版画制作を学ぶため中央美術学院(北京)に入学。1987年中央美術学院よりMFAを授与される。1990年アメリカに居を移し、現在ニューヨーク・ブルックリン在住。中国のみならずアジア・欧米の現代美術界で先導的役割を果たすアーティスト。独創的な「偽漢字」や「新英文書法」(英文漢字)の創造を通して東洋と西洋の文化の融合を試み、アジアの現代美術への国際的評価を高めた。自らの文化に根ざし、そこから創造的な飛躍を目指す姿勢は、アジアの現代美術家の指標となっている。

日星鋳字

Rixing Zhuzi

「昔字・惜字・習字」「文字の母たち」

 

三戸美奈子+清水裕子

Minako Sando + Hirko Shimizu

「Inter-Action」

三戸美奈子:カリグラファー。スタジオ・アンドスクリプト主宰。アルファベットそのものが持つ形に着目し、新たな文字造形に取り組んでいる。国際的な文字芸術専門誌『Letter Arts Review』年鑑公募に入選数回。海外でのレターアーツ(文字芸術)展覧会に出展多数。ジャパンレターアーツ・フォーラム(J-LAF)代表。著書に「カリグラフィー・ブック」(誠文堂新光社)。

清水裕子:カリグラファー。コラボレーションのアートデレクションも手がける。スタジオレターアーツ主宰。神戸カリグラフィーフォーラム代表。ジャパンレターアーツフォーラム副代表。書く道具を自在に使った線の表現や、文字を紙の上で三次元化した実験的作品等で、独自の文字表現を追究している。海外誌年鑑掲載、海外展覧会招待展示、海外カンファレンス参加など、国内外で活動している。

高田 唯

Yui Takada

「CloseType」

1980年東京生まれ。桑沢デザイン研究所卒。アートディレクター/グラフィックデザイナー。2006年、ALL RIGHT GRAPHICS設立。2007年、活版印刷工房 オールライト工房を発足。印刷も担当。同年PAPIER LABO. 設立に参加。

ニコール・シュミット

Nicole Schmid

「文字と音」「Die linkshändige Frau」

1978年大阪生まれ。2001年神戸芸術工科大学卒業。2003年からスイスの Schule fA|r Gestaltung Baselに通う。バーゼルのデザイン事務所に勤務したのち、2009年より大阪のhelmut schmid designに勤務。タイポグラフィに重点を置き、紙媒体を中心にデザインをする。

大橋 史

Takashi Ohashi

「CHANNELER」

1986年生まれ。2012年多摩美術大学大学院修了。モーション・デザイナー。言葉、図形譜、ビジュアルミュージックをテーマにCGの有限性・限界線を意識したアニメーション表現の研究と創作活動をする傍ら、ビデオパフォーマンスグループ“metro moon(メトロムーン)”を主催している。映像作家100人2011年度版、Stash(米)、onedotzero(英)、DOTMOV(日)、FETE DE L’ANIM(仏)など国内外のデザインカルチャーのマガジンや映像祭で上映/掲載されている。
https://vimeo.com/album/1921744

小原 亘

Wataru Kobara

「agingproject _1.crack, 2.pile, 3.disturbance」

1987年広島生まれ。多摩美術大学大学院修了。デザイナー。美術、テクノロジー分野のデザインを中心にしながら、比例と数値の関係性を利用した、メディアスペシフィックなデザインについて研究・制作をおこなっている。
www.guskapisca.com/

伊東友子

Tomoko Ito

「タイピングによるギャル文字(枕草子)」

「てんつなぎフォント」

1988年神奈川県生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科情報デザインコース卒業。現在、同大学院在学中。文学と文字のかかわりから、文字が生まれる瞬間をテーマに独自の制作を続けている。日本タイポグラフィ年鑑2011, 2012入選。

嵯峨本フォントプロジェクト

Sagabon font project

「嵯峨本『伊勢物語』想定組版模型」

嵯峨本フォントプロジェクトは、嵯峨本の古活字をフォント化することによって、日本語タイポグラフィの未来を考察するプロジェクトである。永原康史と鳥海修(字游工房)を中心に、総勢14名からなる。2007年より活動をはじめ、フォントのプロトタイプが完成した今年、活動を一旦休止することになっている。

港 千尋

Chihiro Minato

「Page-scape」シリーズより

写真家、評論家。多摩美術大学情報デザイン学科教授。2006年〈市民の色〉で伊奈信男賞受賞。2007年ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館コミッショナー。人類学と映像論をベースに『芸術回帰論』(平凡社新書)、『記憶─「創造」と「想起」の力』(講談社選書メチエ/サントリー学芸賞)、『文字の母たち』(インスクリプト)など著作多数。写真集に『レヴィ=ストロースの庭』(NTT出版)など。

永原康史

Yasuhito Nagahara

「Concrete Type I」

グラフィックデザイナー。多摩美術大学情報デザイン学科教授。タイポグラフィを軸に電子メディアのプロジェクト、展覧会のアートディレクションなどを手がけ、メディア横断的なデザインを推進している。著書に『デザインの風景』(BNN新社)、『日本語のデザイン』(美術出版社)など。MMCAマルチメディアグランプリ最優秀賞など受賞。電子出版レーベルepjp主宰。http://epublishing.jp/

多摩美術大学 情報デザイン学科
学生作品

安次嶺彩香
安永紗也子
伊藤 蘭
加藤秀明
鹿又亘平
小嶋紗代子

中森 源
新島龍彦
松田マイケ直穂
宮島千枝
谷津吉宣
湯澤麻祐子